資本主義の底辺からの脱却【貧乏でもセミリタイアしたい】

30代後半でセミリタイアを目指す、底辺貧乏人のブログ。

北陸旅行記-2日目-①(雄島〜東尋坊)

2日目の朝は早かった。


あまりよく眠れず、3時頃に目が覚めてしまった。


温泉は朝の5時から入れたので、5時になるのを待ってから露天風呂へ向かう。



朝の5時だとまだまだ暗い。


朝日を見ようと思って早めに来たのだけど、日の出は何時になるのか。


ちょっと早すぎたな、と思っていると60歳くらいの女性が入ってきた。



「奥さん」と呼ばれ、私は戸惑ってしまった。


そうか、もうこの年になると結婚しているのが当たり前なのか・・・。


ちょっと切なくなる。



お話好きなマダムで、朝日が差すまで話していた。


マダムも朝日が見たかったようで、いい暇つぶしになったと喜んでいた。


確かに1時間以上もひとりで温泉に入るのはつらすぎる。



彼女の旦那さんは公務員で、今は天下りしたと言っていた。


なんかわからないけど、たぶんすごい人なんだろうなあ。


天下りって聞くと、警察とか政治関係かな?と思ってしまう。


いや、わからないけどね。




この日はたくさん回ろうと思っていたので、朝ごはんを食べてすぐにホテルを出た。


まず向かったのは東尋坊の北にある雄島という小さな島。


「神の島」と呼ばれ、パワースポットだというので行ってみたいと思っていた。


この北陸旅行はパワースポット巡りでもあるのだ。





長い橋を渡ると見えてきたのは鳥居。


厳かな雰囲気で、本当に神様がいそうだった。





鳥居を抜けると石造りの階段があった。


さっきまで雨が降っていたので、ぬるぬると滑る階段を転ばないように気を付けて上っていく。


階段の先には分かれ道があり、私は島のおきて?に従って左の道を選んだ。


島を一周する時は、時計回りに進む。


逆から回ると呪われるという噂があるそうだ。


(調べておいてよかったぜーw)





柱状節理(ちゅうじょうせつり)。


柱のような形状の割れ目の岩体。





板状節理(ばんじょうせつり)。


板のような形状の割れ目の岩体。





不思議なことに観光客はまったくいなく、高潮を楽しんでいるサーファーしか見えなかった。


観光客がたくさんいるのもそわそわしてしまうが、誰もいないというのもちょっと怖い。




それからいよいよ東尋坊へ。


この日はとても風が強く、断崖絶壁の端に立った時はぞくっとした。


風がびゅんっと吹くと、崖から落ちそうになる。





雨で岩が滑りやすくなっていて、思わずこけた。


でもなんとか踏みとどまって尻餅をつかずに済んだけど、めちゃ恥ずかしかった。


というか本気でドキッとした。


落ちなくてよかったぁ。





帰り道に電話ボックスを見つけた。


「今どき電話ボックスなんて珍しいなあ」と思って見ていたら、近くを歩く観光客が耳を疑う発言をした。


「死ぬ前に、最期に大切な人の声を聞きたいって思うものなのかねえ」


って。


・・・え!?



びっくりして調べてみると、東尋坊は自殺の名所なんだとか。


確かに、あの崖から飛び降りたらあの世に逝けるだろうけど・・・。


自殺の名所が観光名所になっているなんて、なんとも皮肉な話だ。




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