子宮頸がん
私は35歳で子宮頸がんになり、今は治療も終わっている。
いわゆる「寛解」の状態だ。
「寛解(かんかい)」とは病気の症状が現れていない状態のことを言い、いつでも再発するリスクがあるということ。
5年間再発しなければ「完治した」と判断できる、と先生に言われた。
去年の8月頃に治療が終わったので、1年と数ヶ月が経った。
退院してから半年くらいは、再発の恐怖に怯えていた。
見えない未来に涙することもあった。
定期検査で通院した時に、他の患者さんと話をして泣いてしまったこともある。
当時付き合っていた恋人と別れ、新たに出会いを探そうと思ったこともあった。
でも新しい人と出会うと、病気のことを考えてしまって将来を悲観してしまう。
そして私には恋人を作る資格はないのだと思って、あきらめてしまう。
その繰り返しがつらくなり、次第に恋人を作る気力がなくなった。
あとどれくらい生きられるかわからないから、もう一生ひとりで生きていこう。
そう覚悟を決めてからは、とても心が楽になった。
私は死ぬことが怖いんじゃない。
私が死ぬことで、大好きな人に悲しい思いをさせてしまうことが怖いんだ。
そう思った。
私の母親も30代前半で乳がんで亡くなり、親戚もがんで亡くなった人がたくさんいる。
だから昔から「私もがんで死ぬんだろうな」と漠然と感じていた。
そんな環境だったから「死」は身近に感じていたし、私にとってはごく自然なことだった。
ただ末期がんは痛いらしいので、それだけはどうにかしてほしい。
何が言いたいかというと、結局のところ「残りの人生を思いっきり楽しみたい」ということだ。
ずっとマイナス思考だった私が、こんなにプラス思考になれたのは病気のおかげだ。
病気になるのも、悪いことだけではないよ。
世の中のすべてのことには意味があって、それを乗り越えられたら、きっともっと成長できる。
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