資本主義の底辺からの脱却【貧乏でもセミリタイアしたい】

30代後半でセミリタイアを目指す、底辺貧乏人のブログ。

北陸旅行記-3日目-(那谷寺)

旅行の最終日に向かったのは、那谷寺(ナタデラ)。


パワースポット巡りの最終地点。



山門をくぐると、緑に囲まれた参道が出てきた。


朝一番で行ったので、人もあまりいなくてゆっくりできた。





この参道を歩く前に、金堂華王殿に足を運んだ。


写真撮影お断りだったので撮れなかったけど、大きな十一面千手観世音菩薩が祀られていた。





おみくじを引いてから那谷寺を周ると神様のお導きがあると書いてあったので、おみくじを引いてみた。


七福神のうち、私の求めている神様が出るのだそうだ。





「寿命」


そう、私の求めているものは寿命なのだそうだ。


自分でも気づかないくらい心の底で眠っていた感情が、見透かされているように感じた。


私は「あとどれくらい生きられるかわからない」って豪語しているけど、ただの強がりだったのかもしれない。


そんな風に思ったら、感慨深くなった。



それから順路に沿って参道を進んでいく。


参道の両側には神秘的な光景が広がっている。





進んでいくと見えてきたのは、奇岩遊仙境。


雄大な自然の中に鳥居が見える。


帰ってから知ったことだけど、五穀豊穣と豊かな自然を祈る稲荷社を祀っているそうだ。





それから本殿、大悲閣。





本殿内は撮影禁止のため、許可を取って出入り口だけ写真を撮らせてもらった。


「胎内くぐり」といって、本殿の中は薄暗くて洞窟のようになっている。


この洞窟のような胎内をくぐると、心が清められるのだそうだ。


お線香のいい香りがした。





三重塔。


大日如来様が安置されている。





松尾芭蕉の句碑。


「奥の細道」で『石山の 石より白し 秋の風』と那谷寺を表現したのだそうだ。


うーん、うっすらと読めそうで読めなそうで読めそう・・・?





庚申塚。


庚申さんは那谷寺の縁結びの神様。


もちろん、良縁に恵まれますようにとお祈りした。


ーーしかしこの像は、なんで人を踏んづけているんだろう?


うーん・・・。





実は私の行った日、遊歩道がところどころで立入禁止になっていた。


不思議に思っていると、「近くで熊が出没したので遊歩道は立入禁止です」とアナウンスが流れてきた。


立入禁止になっていたので見れなかった建築物がいくつかあり、残念だった。


熊の出没じゃ仕方ないね。


冬眠前だから食べ物を求めて、街中までおりてきてしまったのだろう。





那谷寺を後にして金沢に向かう途中、「金沢カレー」を食べてみた。


ぴりっとした辛口のカレーは、関東で食べるカレーより味が濃い。


濃厚なカレーにチキンカツがとてもよく合う。





この3日間で私の体重は2キロ増えた。


車の移動だったから、やはり運動不足は否めない。


たくさんパワーをもらったから、またダイエット頑張るぞー(おー)






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北陸旅行記-2日目-②(山中温泉~加佐の岬)

東尋坊を後にして、次に向かったのは山中温泉だ。


私が泊っている山代温泉の少し先にある。




あやとりはし。


あやとりをしているような形の橋だった。





あやとりはしから鶴仙渓(かくせんけい)へ。


鶴仙渓の遊歩道を散歩していると、さきほど東尋坊で見かけたカップルとすれ違った。


東尋坊から山中温泉はけっこう距離があるので、このルートで回るのは私のような物好きだけだと思っていた。


少し気まずかったけど、同じ趣向だと思ったら嬉しく感じた。





こおろぎ橋。


ずっと虫のコオロギかと思ってたけど、違ったようだ。


地図を見て気づいたことだけど、この辺りの地名がこおろぎというらしい。





温泉街を散歩した後、栢野の大杉を見に車を走らせた。


栢野の大杉は別名「天覧の大杉」と呼ばれている。


樹齢2300年ともいわれている、人気のパワースポット。


2300年も生きていたら、それはもうすごいエネルギーを蓄積しているに違いない。


深呼吸して、栢野の大杉からたくさんのパワーをもらってきた。





途中、空が晴れてきて虹が見えた。


とても大きな虹だった。


こんなに立派な虹を見るのは初めてだ。


北陸にきてずっと天気が悪かったからがっかりしていたけど、心が洗われる気がした。





次の目的地は鶴ケ滝。


例の如く、誰もいない。


木々が鬱蒼としていて、いかにも何か出てきそうな神々しい雰囲気。


怖さを紛らわすように、のりのりで歌を歌いながら歩いていく。


雨で足場の悪くなった遊歩道を進み、やっと着いた先には大きな滝があった。


水量が多くて迫力がある。





ホテルに帰るには少し早かったので、加佐の岬に行く事にした。


この日、3ヶ所目のパワースポットだ。



灯台のある場所から下にくだっていくと、岬の先端に行ける細い道が出てきた。


せっかくだからと岬の先端まで行ってみると、雄大な景色が広がっていた。





風がすごく強くて吹き飛ばされそうになりながら、崖の近くまで行ってみた。


とても綺麗だった。


岬の先端に1本だけ立っている木が、強風で斜めになっていた。


ひとりで立って、立派に生きて、君は素晴らしい生命力だね。


私はその木に話しかけずにはいられなかった。






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北陸旅行記-2日目-①(雄島〜東尋坊)

2日目の朝は早かった。


あまりよく眠れず、3時頃に目が覚めてしまった。


温泉は朝の5時から入れたので、5時になるのを待ってから露天風呂へ向かう。



朝の5時だとまだまだ暗い。


朝日を見ようと思って早めに来たのだけど、日の出は何時になるのか。


ちょっと早すぎたな、と思っていると60歳くらいの女性が入ってきた。



「奥さん」と呼ばれ、私は戸惑ってしまった。


そうか、もうこの年になると結婚しているのが当たり前なのか・・・。


ちょっと切なくなる。



お話好きなマダムで、朝日が差すまで話していた。


マダムも朝日が見たかったようで、いい暇つぶしになったと喜んでいた。


確かに1時間以上もひとりで温泉に入るのはつらすぎる。



彼女の旦那さんは公務員で、今は天下りしたと言っていた。


なんかわからないけど、たぶんすごい人なんだろうなあ。


天下りって聞くと、警察とか政治関係かな?と思ってしまう。


いや、わからないけどね。




この日はたくさん回ろうと思っていたので、朝ごはんを食べてすぐにホテルを出た。


まず向かったのは東尋坊の北にある雄島という小さな島。


「神の島」と呼ばれ、パワースポットだというので行ってみたいと思っていた。


この北陸旅行はパワースポット巡りでもあるのだ。





長い橋を渡ると見えてきたのは鳥居。


厳かな雰囲気で、本当に神様がいそうだった。





鳥居を抜けると石造りの階段があった。


さっきまで雨が降っていたので、ぬるぬると滑る階段を転ばないように気を付けて上っていく。


階段の先には分かれ道があり、私は島のおきて?に従って左の道を選んだ。


島を一周する時は、時計回りに進む。


逆から回ると呪われるという噂があるそうだ。


(調べておいてよかったぜーw)





柱状節理(ちゅうじょうせつり)。


柱のような形状の割れ目の岩体。





板状節理(ばんじょうせつり)。


板のような形状の割れ目の岩体。





不思議なことに観光客はまったくいなく、高潮を楽しんでいるサーファーしか見えなかった。


観光客がたくさんいるのもそわそわしてしまうが、誰もいないというのもちょっと怖い。




それからいよいよ東尋坊へ。


この日はとても風が強く、断崖絶壁の端に立った時はぞくっとした。


風がびゅんっと吹くと、崖から落ちそうになる。





雨で岩が滑りやすくなっていて、思わずこけた。


でもなんとか踏みとどまって尻餅をつかずに済んだけど、めちゃ恥ずかしかった。


というか本気でドキッとした。


落ちなくてよかったぁ。





帰り道に電話ボックスを見つけた。


「今どき電話ボックスなんて珍しいなあ」と思って見ていたら、近くを歩く観光客が耳を疑う発言をした。


「死ぬ前に、最期に大切な人の声を聞きたいって思うものなのかねえ」


って。


・・・え!?



びっくりして調べてみると、東尋坊は自殺の名所なんだとか。


確かに、あの崖から飛び降りたらあの世に逝けるだろうけど・・・。


自殺の名所が観光名所になっているなんて、なんとも皮肉な話だ。




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